MRIはX線を使用することなく、頭、心臓、肝臓・胆嚢・すい臓など様々な臓器から骨・関節など全身の様々な部位や血管の検査まで行なうことが可能で、腫瘍、炎症、外傷、血管病変など多くのことがわかります。特にMRIは脳・脊髄の疾患に対しては、第一選択と考えて良いと思われます。ただし、良く比較されるCT検査とはX線を使用しないため被爆がなく、MRI検査自体には人体被害がないとされていますが、以下に示す注意が必要となります。
基本的に人体に影響がなく、安全に行える検査です
MRI検査は、トンネル上の大きな磁石の中に入って行われ、身体の構造、疾病の有無や状況を詳しく調べます。
トンネルは直径60cmの円筒ですが、筒の中に入ると筒の天井までが20cmほどしかないため、閉所恐怖の方にはつらい場合があります。
- 検査中に動いていただくような指示はありませんので、検査部位を動かさずにそのまま楽にして休んでいてください。
- 検査時間は、検査内容により異なります。
- 頭部で20分程度、一般に20分から1時間程度かかります。
- トイレは事前に済ませておいてください。
- 検査中に、金属をたたくような大きな音がします。
検査の出来ない方
心臓ペースメーカーを使用している方 | 誤作動する可能性があります |
人工内耳を使用している方 | 故障する可能性があります |
人工弁置換術や脳動脈瘤、人工関節の手術を行い、体内に磁性体金属がある方 | 体内で位置がずれたり、外れてしまう可能性があります。手術時期によっては検査ができることがあります |
脳内シャント術をしている方 | 体内で位置がずれたり、機能しなくなる場合があります |
狭いところが苦手な方 | トンネル状の狭い磁石の中に入ります |
妊娠4~10週の方 | 胎児に対する安全性が確立されていません |
インプラント | 特に磁性インプラントは効果が源弱します |
入れ墨・アートメイクをしている方 | やけどをする可能性があります |
検査室に持ち込めないもの
時計、携帯電話、磁気カード(キャッシュカード、クレジットカード、診察券など)、ベルト、コルセット、アクセサリー、ヘアピン、財布、湿布、カイロ、エレキバン、義歯、補聴器、めがね、ニトログリセリンなどの張り薬、酸素ボンベ、鍵等の磁性体金属が含まれるもの
- 着衣のファスナーや金属製のボタン類は、撮影部位により検査に影響します。
- 検査着に着替えていただく場合がございます。
- コンタクトレンズは、検査前にはずしていただきますので、専用の容器をお持ちください。